和音(コード)の役割と機能【トニック・ドミナント・サブドミナント】

こんにちは!funmusic12です!

作曲者は曲を作るときに
どんな風にコード進行を決めているのでしょうか。

適当にコードを並べているのでしょうか。
それとも決まりがあるのでしょうか?

実は、適当にコードを並べているのではなく
コードには機能があって、
その機能にしたがって並べている
のです。

今回は、和音の機能について紹介していきます!

和音(コード)の機能

和音の種類はたくさんありますが(CM7、Am7、B7などほぼ無限に……)
和音の機能はたった3つだけです。

その3つが
・トニック
・ドミナント
・サブドミナント
です。

頭文字をとって
・トニック(Tonic)=T
・ドミナント(Dominant)=D
・サブドミナント(Sub Dominant)=SD
と表すこともあります。

それぞれの特徴は以下の通りです。

特定のキーにおいて、
トニックは安定感のあるコード
ドミナントは不安定感のあるコード
サブドミナントは少し不安定感のあるコードです。

コードの機能安定or不安定?
トニック(T)安定
ドミナント(D)不安定
サブドミナント(SD)やや不安定

人生に山や谷があるのと同じように、音楽にも山や谷があります。
不安定になったり安定感を感じたり。

「え、待って。コードが安定とか、不安定ってどういうこと?」
という方もいると思うので、そこのところについて書いていきます。

その前にちょっと寄り道、主要3和音についてです。

主要3和音

こちらはkey:Cのダイアトニックコードです。
(ダイアトニックコードについてはこちら)

key:Cのダイアトニックコード

全部で7つのコードがありますが、このうち
Ⅰ、Ⅳ、Ⅴの和音を主要3和音(別名:スリーコード)と言います。

なぜこれらが主要なのかというと、
トニックの代表が
ドミナントの代表が
サブドミナントの代表がだからです。

主要3和音
コードコードの種類コードの機能
Cトニック
Fサブドミナント
Gドミナント

ここからは、このⅠ、Ⅳ、Ⅴのコードを用いて紹介していきます。

コードの並べ方

このトニック、ドミナント、サブドミナントには
それぞれ特徴があります。

トニック・・・「トニック」「ドミナント」「サブドミナント」のどれに進んでもOK

ドミナント・・・「トニック」に進むのが望ましい

サブドミナント・・・「トニック」「ドミナント」「サブドミナント」のどれに進んでもOK

コード コードの機能安定or
不安定
後に続く和音
トニック(T)安定(T・D・SD)どこにでも進む
ドミナント(D)不安定トニックに進む
サブドミナント(SD)やや不安定(T・D・SD)どこにでも進む
D(ドミナント)は
T(トニック)にだけ進みたい

覚え方としては
「ドミナントだけ、トニックに行く」もしくは
「不安定なドミナントは安定のトニックに進みたい」
とだけ覚えておくと良いです。

曲を作る人は、この特徴に基づいてコード進行を考えているのです。
(この特徴を100%守らないといけないわけではないです。)

ドミナントが作り出す終止感

「ドミナントだけ、トニックに行く」のですが、
ドミナントがトニックに進むと終止感が生まれます。

ちょっと聞いてみましょう。
C→G→C(トニック→ドミナント→トニック)のコード進行です。

C  →  G  →  C  (I  →  Ⅴ  →  I)

G(ドミナント)がC(トニック)に進むことで「終わった」感じが生まれます。
この「終わった〜」という感じが終止感です。

次も聞いてみてください。
C  →  G   (トニック→ドミナント……)

C  →  G   (Ⅰ→Ⅴ……と続く)

C(トニック)で始まって、その後G(ドミナント)をずっと弾いています。

なんかモヤモヤしませんか?いつCに戻るの?って感じ。
これが不安定ってことです。
Cに行って落ち着きたい(安定したい)感じがしますよね。

C → G → C(I  →  Ⅴ  →  I)

よかった!G(ドミナント)がC(トニック)に進んで安心できますね。
これがこの安心感みたいなのが安定ということです。

ちなみにサブドミナントのFをCの間にはさむと、こんな感じです。
C→F→C(トニック→サブドミナント→トニック)のコード進行です。

C→F→C(Ⅰ→Ⅳ→Ⅰ)

Ⅳ(サブドミナント)はやや不安定なので少し変化はありますが、ドミナント
のときほど、終止感はありません。

まとめ

今回は、和音(コード)の役割と機能について紹介しました。

コードの種類はほぼ無限にありますが、コードの機能は
トニック・ドミナント・サブドミナントたった3種類です。

この特徴に基づいてコードを組み立てると、曲らしくなります。

次回は、Ⅰ・Ⅳ・Ⅴ以外の
ダイアトニックコードの役割について紹介していきます!

少しでも理解してもらえたら嬉しいです。

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それでは!